4/19 ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント 鈴木ー豊島

ヒューリック杯棋聖戦の鈴木ー豊島戦を検討します。

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図は早くも駆け引きが始まったところ。△14歩は振り飛車党に対してよくある対策で、▲16歩と受けると、相振り飛車になった時に少し後手が得になります(受けた場合は振り飛車、受けない場合は居飛車、と使い分ける必要があるため、後手はオールラウンダーである必要があります)。

従って本譜は受けずに穴熊に囲う展開になりました(図2)。

ここで▲54歩~▲55歩は、△45銀とぶつけられた時に、△67銀の傷があります。
図2以下、▲65歩、△86歩、▲同歩、△74歩、▲38金、△73桂、▲68飛、△45歩、▲同銀、△55歩、▲66飛、△54銀(図3)

先手の穴熊も堅いですが、後手は厚みと右桂の活用で対抗します。
ここでは△35歩と突いて銀バサミを狙いたくなりますが、▲75歩、△84飛、の後、どこかで▲85歩、△同飛、▲86飛といったような捌きが気になります。
図3以下、△54銀、▲同銀、△同金、▲53歩、△65桂、▲41銀、△43銀、▲75歩、△64歩(図4)

穴熊相手に駒交換はしたくないですが、本局では厚みがあるのと、桂を65に跳べるのが大きく、△54銀とぶつけました。

以下、角を逃げずに▲75歩、後手も角を取らずに△64歩が参考になる手。角を逃げるとかえって△56歩等のような手が気になりますし、角がお荷物になります。後手も慌てて角を取ると63に飛車を成られますので、△64歩が落ちついた好手となります。
図4以下、▲74歩、△77桂成、▲同桂、△56歩、▲同飛、△67角、▲46飛、△45歩、▲36飛、△77角成(図5)

▲74歩についに角を取ることができました。また取った角で飛車を押さえ込んで後手優勢。この局面は角得でもあり、かなり楽観してしまいそうな局面ですが、穴熊相手に油断は禁物。実際ここからかなり際どい終盤になりました。
図6以下、▲68歩、△89角成、▲52歩成、△同銀、▲32銀成、△同銀、▲73歩成、△81飛、▲55歩、△44金、▲56桂、△43金、▲64桂、△41銀右、▲63と、△25銀、▲54歩、△36銀、▲53歩成、△25銀、▲52桂成、△33金、▲41成桂、△同銀、▲52と左、△同銀、▲同と、△82飛、▲53と、△59飛、▲42銀、△32金、▲43銀(図6)

先手も必死に絡みつきます。ここでは△23金とあくまで面倒を見る手もありましたが、△46歩から反撃に出ました。
図6以下、△46歩、▲同歩、△48歩、▲同金、△35桂、▲49金引、△47桂打、▲48金右(図7)

飛車を逃げずに△47桂打が強手でしたが、先手も▲48金右で簡単に土俵を割りません。
図7以下、△79飛成、▲36歩、△43金、▲同と、△39銀、▲38金打、△28銀成、▲同金、△39銀、▲32銀、△13玉、▲16歩、△22馬、▲38金打、△28銀成、▲同金、△39桂成、▲同金、△27桂不成、▲同金、△39龍、▲31銀左不成、△32馬、▲同と、△56馬、▲38桂、△26銀打、▲22銀打、△23玉、▲33と、△同桂、▲41角、△12玉(図8)まで後手勝ち。

どこかで△36銀と打ち、▲26金を打たせた方が安全でしたが、本譜もギリギリ後手が勝っていたようです。△27桂不成が当然ながら好手で、金を上ずらせることで、△39龍に対する受けを無くしています。
激闘を制した豊島八段がベスト4最後の椅子に滑り込みました。
悲願のタイトル奪取に向けてがんばってほしいです。

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