4/10 阿部光瑠ー藤井聡太戦

本日は竜王戦5組の阿部ー藤井戦が行われています。藤井六段が勝てばベスト4で、7段昇段にリーチとなります。戦型は後手となった藤井六段が角換わりからの早繰り銀を選択しました。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ

最近流行の戦型で、ここは、▲25歩、△64銀、▲48金、△52金、▲56銀、△75歩、▲同歩、△同銀、▲24歩、△同歩、▲25歩(参考図)として攻め合う展開が多いところです(最後の▲25歩に△同歩は▲同飛車で十字飛車)。

本譜は、図1から▲58金が阿部六段の趣向で、以下右玉を選択しました。
図1以下、▲58金、△64銀、▲29飛、△52金、▲48玉、△14歩、▲16歩、△44歩、▲66歩、△75歩、▲56歩、△31玉、▲25歩、△43金右、▲69飛、△76歩、▲同銀、△22玉(図2)

駒組が続きましたが7筋の歩を取り込んでから22に玉を入城させました。代えて△86歩と攻める手は、▲同歩、△同飛、▲87銀、△82飛(△87飛成~△78角の両取りは、▲71飛の王手角取りで切り返されます。)、▲83歩(取ると▲72角)、△72飛、▲76歩、ぐらいで次に▲82角が残るので先手指しやすいです。

図2では、▲67銀と引いておとなしく指す手もありましたが、▲65歩から突っ張りました。
図2以下、▲65歩、△73銀、▲77桂、△54歩、▲85桂、△62銀、▲86歩、△84歩、▲74歩、△85歩、▲同歩、△55歩、▲同歩、△94歩、▲67金左(図3)
途中▲77桂に、△86歩もありそうでしたが、▲同歩、△同飛、▲75銀のような展開を気にしたでしょうか。△55歩の突き捨ても微妙なところですが、いかにも本筋の一着といった感じです(効果は後程出てきます)。

図は桂損ながら歩の枚数や厚みがあるため、難しい局面。次に先手から▲89飛から8筋を攻められると受からないため、後手はここで動いていく必要があります。
図以下、△64歩、▲同歩、△53金、▲77金、△88角、▲68金、△93桂(図4)。

△64歩から流石の手作り。△88角に金を逃げられなくなっている(55に角を成れる)のが△55歩を突き捨てた効果です。一流の手は色々なところで効いてきますね。とは言え形勢は難解。
図4以下、▲89飛、△77角成、▲同金、△64金、▲84歩、△75歩、▲67銀、△65桂、▲66金、△57金、▲38玉、△67金、▲同金、△78銀、▲83歩成、△81飛、▲82と、△51飛(図5)

激しい攻め合いになりましたが、△78銀に対して▲83歩成が、両取り逃げるべからずの格言どおりの一着。後手も両取りが残っているうちは、飛車を逃げ回ります。両取りをかけているうちは他の当たっている駒を逃がすのが、両取りをかけている方のコツです(格言の逆の考え方で、両取りがかかっているうちは慌ててどちらかを取る必要はないです)。図ではこれ以上飛車を追えないため後手有利になっています。驚くべきことに、自然に見えた▲83歩成では、▲73歩成を先に利かせた方が良かったようです。▲73歩成、△同銀の交換が入っていればここで▲83飛成が銀取りになるという仕組みです。奥が深いですね…。

図以下、▲58金、△89銀成、▲72と、△99成銀、▲66歩、△55飛、▲56歩、△57歩、▲68金、△53飛、▲65歩、△同金、▲62と、△59飛、▲49銀、△66香、▲48角、△79飛成、▲57金上、△67香成、▲同金、△83飛、▲69歩、△88飛成、▲24歩、△69龍、▲58角(図6)

先手も▲58金から最強の頑張りを見せて中々崩れません。図6では△28金、▲同玉、△49龍という寄せがありました。
本譜は図6以下、△89龍寄、▲23歩成、△同金、▲29香、△24歩、▲69歩、△15歩、▲同歩、△18歩、▲同香、△17歩、▲同香、△18金、▲66金、△64金、▲25歩、△17金、▲75金、△同金、▲同角、△69龍、▲24歩、△同金、▲同香、△同銀、▲23歩、△同玉、▲25歩、△27金(図7)まで後手勝ち。

最後は即詰みで大熱戦を制した藤井六段がいよいよ竜王戦準決勝進出で、7段昇段にリーチとなりました。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。