3/9 郷田ー橋本戦

B級順位戦最終局、郷田ー橋本戦を振り返ります。
戦型は横歩取り青野流となりました。図は先手が▲72歩と打ったところ。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ

先日検討した木村ー稲葉戦はここで△同銀でしたが、本譜は△同金と取りました。以下、▲23歩と壁になった7筋とは反対側から攻めていきます。このように「歩を使って壁を作り、反対側から攻める」のは良くある手筋ですので、覚えておきましょう。

▲23歩に△同金は▲32角と打たれた時に金の受け方が難しくなります。受けるとすれば△14金ぐらいですが、以下▲23角成、△37歩、▲同桂、△27歩成、▲同銀、△37角成、▲38金、△19馬、▲34飛(参考図)が一例で先手良しとなります。なお、最後の▲34飛で▲22と、は△26歩~△36飛の筋があるため、後手良しとなります。

というわけで▲23歩に△45桂と跳ね、以下▲22歩成、△33金、▲68銀(図2)と進みました。

▲68銀が大事なところで、77に成られるのを防ぎつつ、左辺への逃げ道を広げる一手となります。恐ろしいことにこの局面では既に後手が負けになっているかもしれません。図2以下、△37歩、▲同桂、△同桂成、▲31と、△38成桂、▲32と寄、△49成桂、▲33と(図3)

ここまでほぼ1直線で、変化するところがあまりありませんが、ここまで来ると72歩を利かせた効果で詰めろになっており、△31銀とするのも▲43と~▲65角の王手飛車の筋があります。
図3以下、△74歩、▲42と、△同玉、▲41角、△62金、▲32角成、△52玉、▲41と、△64歩、▲51と(図4)。

△74歩と逃げ道を空けて粘りますが、▲41と~▲51と、と寄せていったのが参考になる寄せ方。▲41と、ではつい▲41銀~▲43馬と王手飛車をかけたくなりますが、▲41銀が重たいため飛車を取っても寄せが見えなくなります。▲51とで下段に落として43馬~飛車を取れば、銀を温存しながら飛車を取ることができます。
図4以下、△63玉、▲41馬、△73玉、▲75歩、△同飛、▲85金、△同飛、▲74馬、△72玉、▲85飛、△83銀、▲61銀、△同金、▲63飛(図5)まで先手勝ち。

▲75歩が決め手となりました。▲75歩を打たずに▲85銀は、△83金(銀)等で粘られてしまいますが、▲75歩、△同飛、▲85金とすれば、83金(銀)のときに、▲75金、△84金、▲同金から詰ませることができます。△83銀と最後の抵抗を見せますが、▲61銀~▲63飛で鮮やかに必死をかけて、郷田九段の快勝となり、橋本八段のA級昇級はなりませんでした。
そのまま青野流の新しい定跡となる1局でした。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ

“3/9 郷田ー橋本戦” への1件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。