昨日の羽生渡辺戦を振り返ります。
何度かこのブログでも解説している角換わり腰掛銀の最新形となりました(図1)。
当ブログでは、▲47金に代えて、▲25歩や▲45歩を突いている形に触れましたが、これも当然考えておくべき形です。
対して、△31玉もありますが、本譜は△65歩でした。
以下、▲同歩、△同桂、▲66銀、△64歩、▲45銀、△63銀、▲35歩、△同歩、▲25桂、△24銀、▲55角、△33桂、▲同桂成、△同銀、▲33角成、△同金、▲55桂(図2)。
超手数進めましたが、ここまで変化する余地が少ないように感じます。
▲33角成から▲55桂は見えづらいですが、なるほどという手順です。
ここでは△52銀と引く手もあったようです。
一例ですが、▲63歩、△72金、▲65銀、△66桂、▲77金、△65歩、▲34桂、△51玉、▲66金、△同歩、▲64桂、△67銀、▲72桂成は、△68角から詰みで後手勝ちとなります(参考図)。
本譜は図2から、△52玉、▲77桂、△49角、▲63桂成、△同玉、▲65桂、△同歩、▲64歩、△同玉、▲65銀、△同玉、▲58銀(図3)となりました。
△49角が危険な一手だったようで、玉が引っ張り出されてしまい先手優勢となりました。
代えて、△77同桂成、▲63桂成、△同玉、▲77銀、△67桂、▲同金、△55桂のような展開も考えられました(参考図2)。
図3以下は羽生棋聖の勝ちとなり、挑戦権争いに踏みとどまりました。
“A級順位戦 羽生善治棋聖ー渡辺明竜王戦” への2件の返信